HMAGARAGE 1/144 Mig-31 FOXHOUNDレビュー
今回はHMAGARAGE製の Mig-31 FOXHOUNDを紹介していきます!
実はこのキットが発売されるまで1/144のMig-31のプラモデルはツクダホビーとその金型を引き継いだドイツレベルのものしかありませんでした
しかもその2つは冷戦期に鉄のカーテンにより情報が無いに等しい時代に作られたプラモデルだったため、現代の目で見ると少々厳しいものがあります
今まで実機に忠実なキットのなかったMig-31、果たして今回のキットはどのようなクオリティなんでしょうか期待と不安に胸を膨らませながらいざレビュー!
まずはパッケージから
過去のHMAGARAGE製品と同じく3DCGを用いた非常にかっこいい箱絵となっています
背景の針葉樹林、かなりロシアみを感じますね
裏面はこんな感じ
Mig-31に関する説明と
キットのサイズ等が記載されています
ではいよいよ開封、中身を見ていきます
前回レビューしたF-15改と同じくキットがプチプチに包まれて登場しました、相変わらず超丁寧な梱包です
プチプチを剥がすと
キットの内容物は
デカール×1
説明書×1
クリアランナー×1
プラランナー×3
と、なっていました!
ではでは細部を見ていきましょう
まずは説明書
折り畳まれている説明書を開くと…
見やすいページレイアウトに加えてレゴブロックのように直感的で分かりやすく描かれた図
さらにトドメと言わん限りに各セクション毎に組み立て上のワンポイントアドバイスが表記されています!
これならプラモデルの組み立てに慣れていない人も簡単に組み立てることが出来ますね
続いてはデカールです
ラウンデルが2種類付属しておりソビエト連邦時代とロシア連邦時代どちらも対応可能な構成となっています
ほとんど版ずれのないデカールなのは当たり前と言えば当たり前ですが、どのメーカーも当たり前に出来ているわけではないのも事実です
その点このキットは版ずれもなくコーションの数も充実しており安心して純正デカールを使用できます
次はクリアランナーを見ていきます
飛行機の顔とも言えるキャノピーの出来は果たして…?
素晴らしい!相変わらず非常に高い透明度ですね
枠の彫りも深く、筆塗りとエアブラシどちらの塗装方法でも綺麗に塗り分けることが出来そうです
後部座席のためのペリスコープ式前方視認装置は一体整形となっています、展開状態を再現したい場合は工作が必要になりますね(やる人あんまりおらんと思うけど)
HMAGARAGEのキットでは最早お馴染み、全プラモメーカーに見習って欲しい最高な仕様のクリアランナー
なんと太っ腹なことにマスキングや、失敗時の予備に使えるようにキャノピーが2個付属しています!!
(左側2個は架空機のセマルグル用のもの)
それではいよいよプラランナーを見ていきます(ワクワク)
1枚目
構成はエンジン、垂直尾翼、水平尾翼、コクピット、パイロット、胴体上部、レーダーです
胴体です
始めに一言言わせてください…すげぇ
インテグラル燃料タンクになっている胴体上部のなだらかな曲線、胴体と主翼の接合部となっているフレームNO.7、9、10番の金具の再現、主翼上部の非常に薄い整流フィン、複雑な分割のエルロンやフラップの再現等1/144スケールのMig-31のプラモデルの決定版と言って差し支え無いでしょう
世界初のフェイズドアレイ式戦闘機用レーダーであるザスロンレーダーも、特徴を捉え上手くデフォルメしてプラモデルに落とし込んでいます
Il-76輸送機のターボファンエンジンにアフターバーナーを追加した(輸送機のエンジンを戦闘機に!?)巨大なD-30Fエンジンも最高の出来です、編集中に画像を見ていると1/144であることを忘れてしまいそうです
射出座席は可もなく不可もなく、パイロットはお腹がヒケちゃってるのが玉に瑕
2枚目
こちらも負けじと凄いです
HMAGARAGE製プラモデルではお馴染みのタイヤとホイールの分割、今回は前輪に泥除けがあるのでどのような分割になるのか気になっていましたが「こう来たか!」といった印象、泥除けに隠れてしまう部分は割り切って作らないことにしたんですね
組みやすさと作りごたえのあるプラモデルを届けることを目指しているメーカーなだけあります
主脚は強度とディテールを両立した構造になっていて若干のデフォルメが入っていますね、どうしても気になる人は改造してもいいかも知れません(私は気にならないレベルでした)
着陸灯もしっかりモールドが入っています
ロシア番フェニックスことR-33です
フェニックスと違いセミアクティブレーダー誘導なので射撃管制レーダーによる照射が最後まで必要なのでMig-31のレーダー以外では運用出来ないっぽい
R-33は1/144ではかなり貴重な存在ですね、先端はシャープでモールドもくっきり入っていてかなり好印象
こちらはアムラームスキーことR-77、特徴的なラティス型フィンは省略されていますがこちらも鋭く美しい造形
武装はこの2種類で、パイロンが付属するため付属するミサイルは全て搭載することが可能です
ザスロンレーダーとR-33、R-77の最強タッグ、これならアメリカのSR-71も怖くないぜ!
3枚目
最後のランナーはこちら、なんかやけにスッカスカですがこれには理由がありました
胴体下部のパーツです
縦と横、両方に穴が空いてます、金型は通常上下で挟んで整形するので側面に穴を開けることは不可能…
なんとこちらはスライド金型を用いていました
横の空間は成形時に金型がスライドするための隙間だったんですね、スライド金型のおかげで全方向隙のないモールドがあり、見ていて気持ちがいいです
こちらはエアインテーク
エアインテーク機体側の微妙な形状をしっかりと再現しています、これは嬉しい
機首も美しいモールドが入っていて惚れ惚れしちゃいます
切り立った直線的な側面もイメージ通りで、ここのパーツだけでなんの戦闘機のプラモなのかわかっちゃいますよね
といった感じで組む前のレビューはここまで!
モールド、シルエット等全体的に見て素晴らしいMig-31のキットだと思います
まさに決定版、買わない選択肢はありません
寿命の長そうな機体なので既に持っている人も絶版になる前に2、3機買っておいた方が良いかもしれません
↑ここのリンクから購入するとAmazonから由紀夫にちょびっとお小遣いが入るので由紀夫が泣いて喜びます
というわけで21世紀で活躍する生きるロマン、世界最後の防空専用戦闘機Mig-31FOXHOUNDのご紹介でした
後日組立編をアップするのでそちらもお見逃しなく!
ではまた〜